Parataxonomist

「パラタクソノミスト(準自然分類学者)」という言葉がある。
「自然史系学術標本・サンプルを正しく同定し整理する能力を有する者」という意味だ。
要するに、「花とか虫とかを見て、何という種類か言える人」ってことですかね。


で、どうも僕はこの「パラタクソノミスト」に憧れているらしい。
キノコもそうだし、最近アヤメとカキツバタハナショウブの区別がなんとなくわかるようになったし。


で、次の興味がこれ。

しだ・こけ (新装版山溪フィールドブックス)

しだ・こけ (新装版山溪フィールドブックス)

お世話になっております、山と渓谷社さん。
シダもコケも美しいですよね。
「ですよね」って誰に同意を求めてるんだか。
キノコと違ってどのページも緑色ばかりなのが寂しいような気もしますが、
逆に言えばいろんな緑があるもんだなあ、と。
CMYKの比率の微妙な違いを楽しめるわけですね。
この本、解説もちょっとおもしろいですよ。
例えばこれ。
「タマゴケは山道ぞいの土の上などに普通に見られるかわいいコケである」
わはは。
「かわいい」って。
主観じゃん!
写真を見るとたしかにかわいいけど!
あと、
「私は永く南九州(宮崎県)に住んでいたが、庭の木をカニクサが一面に覆い、その除去に苦労したことがある」
わははは。
知らないっつーの!
でもいいんだ、学術書じゃないんだから。
もちろんそれぞれの特徴もちゃんと書いてありますしね。
この本のシリーズの「きのこ」でも撮影を担当している伊沢正名氏による写真も美しいです。
どうですか?
みなさんも、ぜひ。


あー、山に行きたい。