国立科学博物館特別展「菌類のふしぎ−きのことカビと仲間たち」

http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2008/mysterious_fungi/index.html


というわけで国立科学博物館に行ってまいりました。
入ってすぐに圧倒的な数のキノコの標本があります。
あ、館内は写真撮影可能で僕もいくらか撮影したんですが、間違って消してしまいました。
いいの。
心の銀塩に焼き付いてるから。
標本は主に樹脂含侵によって発生時の姿がきれいに保たれていました。
が、残念ながらやはり発生当時の色は失われてしまうようですね。
キノコに無い色は無い、といわれるほどのカラーバリエーションは時に非常に繊細で、そうですね、たとえば「アイバシロハツ」なんかは一見真っ白なキノコなんですが、ヒダのところにほんのり青い色が入っていて、これは写真でもなかなかうまく再現されないような微妙な色合いなんですね。
このあたりのところはやはり現場で自分の目で見るのが一番と言ったところでしょうか。
しかしそのキノコ標本の前のモニターでは実際にキノコが生えているところを撮影した動画が流されていまして、いや、確かにキノコはあまり動きませんけども、やはり動画は臨場感があっていいですよ。
ミミブサタケが胞子を吹き出すところも観られてよかったなあ。
DVDになんないかなあ。
買うのになあ。
他には粘菌の子実体の標本もありました。
こちらはけっこう色が残っててきれいでしたね。
私的な見どころはこの多数の標本と、やっぱり、「光るキノコ」の展示ですね。
館内で栽培された光るキノコ、その名も「ヤコウタケ」が生えている(光っている)様子を観ることができるんですね。
いやほんとに光ってましたよ。
すごいな。
なんで光るんだろ。


館内のパネル等は主にダンボールが使われていますが、そのそこかしこに、菌類をテーマにした漫画「もやしもん」の作者石川雅之氏の落書きがあります。
それ以外にもたくさん「もやしもん」のキャラクターが登場しますので、ファンの方は必見ですよ。


この特別展は2009年1月12日までですからね。
みなさんお早めに。


そんなこんなで楽しい特別展ですが、国立科学博物館は常設展もかなり内容充実でおもしろいですよ。
地球上のさまざまな生物の標本の展示とか、電気電子工学あるいは機械工学的な展示とか、もうね、男の子はこういうの大好き。
この、一日では回りきれない感じは、例えるならTDLかと思いますけど、男子はね、こっち(国立科学博物館)かな。
いや、女子のみなさん、確かにね、メルヘンはあんまり無いですよ。
でもロマンがあるの。
「女はメルヘン、男はロマン」と言った感じですかね。


ほんとはこのあと、上記の雑誌とも関連した南方熊楠の話をして粘菌や菌類の生態からそのアナロジーとして世界の在り方を見る、といったことも書きたいところなのですが、すでにだいぶ長くなってしまったのでそれはまた後日ということで。